褥瘡対策委員会

副委員長 新村 美成

褥瘡とは・・
 外力が加わることによって、骨に圧迫された組織が障害された状態をいいます。
 身体に加わった力は、骨と皮下組織の間の軟部組織の血流を低下、あるいは停止させます。この状
 態が一定時間持続すると組織は不可逆的な阻血状態に陥り褥瘡となります。

このように褥瘡の発生は、患者さんに著しい苦痛を与え、安全を脅かすことにつながります。よって褥瘡の発生を予防することは医療従事者の使命であり医療の質を担保することにつながります。当院は、褥瘡対策に組織的に取り組み、褥瘡対策委員会、褥瘡対策チーム、およびリンクナースが結束・連携して褥瘡の発生予防、治癒促進に努めています。

褥瘡の好発部位

患者さんの状態に合わせて、リスクの高い部位の除圧を行うことで褥瘡の発生予防に努めています。除圧の方法には、定期的な体位変換、体圧分散マット・クッションなどを使用したポジショニングがあり、これらを統一して行えるように取り組んでいます。

看護助手委員会

看護部看護助手委員長
松浦 真由美

ペルパー・サポート会を毎月開催しています。
各病棟ごとのの委員で構成され、病院全体の介護体制の統一、介護技術のスキルアップを目標としています

病院職員として必要な接遇、医療概要、感染対策、医療安全の知識を獲得できるように研修の企画運営を行っています。
また、どの病棟でも安全で優しい介護を患者さんに提供できるように介護マニュアルをもとに病棟間での協力体制がとれるように委員を中心に行動しています。

看護部倫理委員会

臨床倫理委員会副委員長
看護部倫理委員会委員長
友清 尚子

理事長の言葉に、「職員自身が、自分や家族を通院、入院させたくなる病院をつくりたい」、職員一人一人が「患者や家族のそばに寄り添い、ともに歩むことを許される存在となれることを目指してほしい」というのがあります。

これを受け、看護部長方針は「患者や家族のために自分ができる事、しなければならない事を考え考動する」としています。

そのために必要なものが倫理感性の醸成です。

医療倫理の3つのルールとして1つ目に「常に患者の利益を最優先する
平たく言えば患者のために一番良いと思うことをする。
2番目に「常に患者の自律・自己決定を最優先する
これは自己決定の尊重・充分に置かれた状況を理解した上で治療の判断が下せるようにエンパワーする。
3番目に「常に社会的正義を貫く
医療における差別や不平等をなくす努力をすることが求められます。

 私たち谷向病院看護部は2019年7月より4つの看護単位が持ち回りで、倫理的課題を抽出し全部署から代表者が出席して意図的に倫理問題と向き合う倫理カンファレンスを実施しています。

何かもやもやしたものが残り対応に苦慮した事例、患者の判断能力の有無を確認したうえで患者の希望が確認できていたか、患者不在の家族優先の医療提供になっていなかったか、急変時に心配する家族への対応はどうだったか等事例も様々です。

その中で学ぶことは臨床倫理とは特別な事例ではなく、日常身の回りで起きておりその事例を、論理的に見直すことで、将来出会う新たな問題への気づきや、対応につながる検討になっていると感じています。

 倫理委員会は倫理カンファレンスを効果的に行うためのファシリテーターを行い、スタッフが一つでも多くの気づきができるように導く事、教育では看護師のラダー別研修、管理者研修など実施し倫理感性を高め、患者に優しい病院になるための共有を図ること、、臨床現場で生じた倫理的問題を同定・分析し解決を試みることで、医療の質の向上を目指した活気ある委員会を目指します。

それと同時に患者の人生を物語として捉え、「これまでどうして生きてきたのか」「今何をしたいのか」「これからどうしたいのか」ということ語ってもらうこと、人生の物語に私たち医療従事者を含めてもらい、患者の物語と医療従事者の物語と交差することで、患者にとって意義深い、豊かな人生になるようにナラティブ教育にも力を入れていきたいと考えています。