①新人看護職員研修ガイドライン プリセプター研修を受けて
【プリセプター研修を受けて】
3階病棟 I
初めての職場では、プリセプター制度を取り入れてなかったため、私はプリセプター制度を、新人看護職員のみマンツーマンで指導することと思っていました。
今回、研修を受けたことにより、新人看護師を育てるガイドラインや、指導者の役割やメンタルサポートについて、深く学ぶことができ良かったです。
私は看護師になった年にリアリティショックに陥り、自分が起こした失敗から看護師に向いてないのではないか悩み、自分の人格を否定し、看護師を続ける自信がなくなった時期がありました。入職後にストレスコーピングの講義を受けたはずなのに、ストレスフルの状態の時は、ストレスコーピングのことなど頭の片隅にもなく、自分を否定し続けていました。
今回学んだように、意識的にコーピングを行っていたら、少しは気持ちが楽になり、もっと明るい笑顔で患者様に接することが出来ていたかもしれないと感じました。
プリセプターの役割は、プリセプティの知識や技術の向上をサポートするだけでなく、精神面を支えることも大切です。
プリセプティが悩んでいることや困っていることに気付き、話を聞き、身近で見守ってくれる存在は、プリセプティにとってとても有り難く、心の支えになり、前向きに頑張ろうと思えるに違いありません。
また、プリセプターは「伝える」ことも大切で、コミュニケーションでは伝わらないことも「意図的に伝える」ことで、プリセプティの心に届くのだと、実体験を思い出し理解することができました。
【新人看護職員研修ガイドライン プリセプター研修を受けて】
サポートスタッフ N
屋根瓦式教育とは、プリセプターとプリセプティの双方ともが高い教育レベルにより、ともに成長ができるシステムです。
実際の臨床現場では、先輩看護師が新人看護師に教える中で、一見新人トレーニングのように思えますが、教えることで先輩看護師もより深い学びがあり、成長することがわかりました。
この屋根瓦式教育を現場で実践する為には、2つのことが大切だと思います。
1つは準備です。
教える側の先輩看護師が何を教えるのか、そのためにどんな知識と道具が必要なのか、前もって準備することが大切です。
2つ目はプリセプターがロールモデルとして機能しているということです。
つまり、プリセプターが率先垂範してプリセプティの模範としての見本となることが大切なのです。
先輩後輩の対応はあたりまえのことで、患者様への対応、医師orドクターへの対応、その他多岐にわたり見本になることが大切です。
この2つのことで、屋根瓦式教育が成り立つことがわかりました。
また、新人教育では、とくにコミュニケーションが必要です。
今後、高齢少子化が進んでいく中で、人材の確保が病院にとっても高質人材の確保が課題となって来ることは明らかで、早期退職の防止はコスト削減に大きな意味合いを持ってきます。
特に新人看護師は、大きな不安を抱えていることが多いので、この不安を解消することで早期退職が防止できます。
その為に必要なことが、聴く力と伝える力です。
具体的な聴く力とは、相手が話しやすいように相槌を打ちYES・NOで答えられない質問をすることで相手の不安や気にしていることを引き出します。
伝える力は、こちらが伝えたことを復唱してもらい、伝えたことに対して相手がどう考えているかを質問することで、正確に伝わっているかどうかフォローアップすることができます。
ストレスコーピングとは、ストレスの基にうまく対処しようとすることで、問題焦点型と情動焦点型に分けられます。
問題焦点型とは、ストレッサーそのものに働きかけて、それ自体を変化させ解決を図ろうとすることです。
対人関係がストレッサーである場合は、相手に直接働きかけて問題を解決します。
情動焦点型とは、ストレッサーそのものに働きかけるのではなく、それに対する考え方や感じ方を変えようとすることです。
すなわち対人関係がストレッサーである場合は、それに対する自分の考え方や感じ方を変える必要があります。ストレッサーそのものが対処によって変化可能な場合は問題焦点コーピングが適当で、ストレッサーが対処によっても変化可能でない場合は、情動焦点型コーピングが適当であると考えられます。
また、新人研修においても、誰かに話を聞いて受け止めてもらうことで精神的に楽になり、状況を客観視できるようになれば、早期退職の防止にもつながります。
そのためにも、プリセプター制度やメンター制度が必要であり、これらの制度・システムをうまく実践していくことで研修制度が確立していることがわかりました。