新規装置導入。腰椎と大腿骨を利用して骨密度測定ができます。
令和5年1月より、新しいテレビ装置(島津製作所 SONIALVISION G4)が導入されました。
この装置で、腰椎と大腿骨の骨密度測定が可能となりました。
骨密度の測定時間(X線照射時間)は1回の測定につき約10秒です。測定の準備時間を合わせても
5分程度で測定は終了します。骨量測定1回のX線被ばくは、胸部レントゲンの4分の1程度です。
測定結果はレポートでお渡しも可能です。
現状日本での骨密度測定装置は、腰椎および大腿骨の測定が可能な装置に比べて、橈骨・踵骨
の測定装置が数多く導入されています。しかし、骨粗鬆症の診断は、骨折後のQOLへの影響の
大きい腰椎または大腿骨近位部骨密度を用いることが推奨されています。(骨粗鬆症の予防と
治療ガイドライン2015年版より引用)
骨粗鬆症とは、骨密度が減少し、骨が折れやすくなっている状態を言います。ご自身の骨密度の値が、
若い人の骨密度の平均値と比較して、どれぐらいの割合であるかによって、骨粗鬆症は評価されます。
骨密度は、20~40代半ばをピークに、男女ともに加齢によって、減少していき、特に、女性
の場合は、閉経後のホルモンバランスの変化で骨密度が急激に減少します。その他にも、運
動不足、喫煙、過度な飲酒、糖尿病、長期的なステロイドの服用なども、骨粗鬆症の原因と
なります。
骨粗鬆症のように、骨が脆くなっていると、骨密度測定を行い、予防と対策を行うことが重
要と考えられます。骨粗鬆症への不安のある方は、主治医にご相談ください。